いまや、20年以上生きる犬もいる時代。

飼い主さんに万が一のことがあった場合、それが子どもであったとしても、誰かを頼ったりすることもできますが、言葉を話せない上、法律上は「モノ」である愛犬は、飼い主さんしか頼れる人がいません。

そのため、愛犬を不幸にさせないためにも、飼い主さん自身が、あらかじめ備えが必要なのです。

備えがまったくなかったゆえに保護した事例を紹介してきましたが、次の事例は、「偶然」助かったケースです。

“奇跡的”に生き延びた犬たち

ミニチュアダックスのポッキーとラブラドールのプリッツ。

2頭はひとり暮らしの高齢者と暮らしていましたが、その方が救急搬送される際に、彼らをつないでいたリードをベッドにくくりつけられたようです。

そしてそのまま2ヶ月間放置され、飼い主さんは亡くなり、家に戻ることは一度もありませんでした。

そして親族が、遺品の回収をいわゆる「何でも屋」さんに頼み、カギを渡して、彼らが入った時に初めて、「犬がいる!」ということが判明。

そのことを依頼者である親族に相談したところ、親族も知らなかったようで、「愛護センターに連れて行って」と・・・幸い、その何でも屋さんがDOG DUCAのことをご存知だったので、DOG DUCAに保護の依頼が来て保護しました。

ポッキーはおしりに排泄物やほこりがついたまま歩いていました。さらに排泄物を食べていたようで、歯茎も皮膚も腐って穴が空いているなどで、ひどい状態でした。

プリッツの方はリードでつながれていた状態で、何度も力尽くで外そうと試みたのでしょう、チョークチェーンをしていた首の所の毛がはげ落ちていました。

ポッキーとプリッツが助かったのは、奇跡です。

彼らはたまたま、DOG DUCAを知っている方に見つけられ、保護されましたが、これがもし、保護団体を知らない業者で、殺処分をする愛護センターに連れて行ったら? もし愛護センターで引き取りを断られ、「引き取り屋」と呼ばれる殺処分を行う業者に連れて行ったら?

彼らはその時に生命を断たれたかもしれなかったのです。

だから、飼い主は、高齢であるかどうかにかかわらず、もし、愛犬だけが残された時のことを考えて、備えておく必要があるのです。

愛犬のためにしておくべき5箇条

1.誰に引き取ってもらうか決めておく

犬は散歩が必要な生き物です。予め、万が一の時に託せる、散歩ができて動物病院に連れて行ける、信頼できる人を見つけて頼んでおく必要があります。「子どもがなんとかしてくれる」と思っていても、実際にはお子さん側の事情(マンションだから、子どもがアレルギーだから等)で引き取れないこともあります。
愛犬は、命ある存在です。その命の重さをしっかりと受けとめられる人に頼むことが最も大事です。

2.予め書面に残しておく

動物は法律上「物」で、親類がいる場合は所有権があって、いくら「犬仲間」や「保護団体」が保護したいと言っても保護できないため、飼い犬の身の振り方を書面に残しておく必要があります(口約束は反故にされるケースが多い)。
遺書に書いておくことが最も望ましく、その際は「負担付生前贈与契約」や「信託」などを利用し、愛犬の生活面も見てもらえるようにしておくとなおよいでしょう。
難しい場合は、最悪メモでもいいので、愛犬をどうしたいのか書き残しておくだけでも違います。

3.普段から他の人にも馴れさせておく

猫と違って犬は、狂犬病という病気もある関係と、咬む力が強いこともあり、とくに咬みグセがあると引き取り手が見つかりにくいのが現実です。
とくに高齢者と暮らしていた犬によくあるのが、孫のように甘やかして育ててしまい、他人になつかない犬であることも多いため、普段から他の人と触れあい、人間の言うことを聞くようにさせておく必要があります

4.必要なものを用意しておく

高齢者と暮らしていた犬は、同じように高齢化していたり、持病があることも少なくありません。ワクチン接種証明書など動物病院の書類関係があると、引き取った後の治療がスムーズです。
老犬ホームなどに頼む場合は予め申し込みをしておく必要があり、高額の費用が必要なのでその準備も必要です。また、保護団体が引き取る場合でも、治療費なども含めて数万円の費用が求められるのが一般的ですので、愛犬のために使えるお金を用意しておく必要もあります。

5.早めに手放す覚悟を持っておく

散歩ができない、トリミングサロンや動物病院に連れて行けない時点で、もう継続飼育は不可能です。愛犬が余生を健やかに暮らせるよう、早く次の居場所を見つけてあげましょう。
それが、愛犬のためにできる最大限の“愛情”です。

 

高齢者向けのハンドブックのダウンロード

DOG DUCAでは、犬と暮らしている高齢者の方、ふだんから高齢者福祉に関わる関係者向けに、本ホームページにて紹介したような、高齢者が犬を飼い続けることで保護された事例や、愛犬へのリスクや備えをわかりやすく、文字も大きめにした、「高齢者と愛犬の幸せな未来をつくるハンドブック」を作成して、配布しています。

ダウンロードも可能ですので、印刷して、ネットの使えない方に見ていただくことも可能です。

A4サイズ(見開きA5版4p)

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A5サイズ(単ページ8p)

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A4チラシ(両面2p)

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